サーキットテスト9


2005年11月24日
筑波サーキット 走行会

車輌:RSD360モデナ
タイヤ:フロント アドバンA048 M 中古
     リア PIRELLI P-ZERO CORSA 中古
ドライバー:切替 たかき


 サーキットを全開走行で周回を重ねていくと、ブレーキの効きが落ちてくる症状を解決できるようにブレーキダクトを試験的に設置して連続周回を行なってみました。
 ブレーキダクトを設置するのに有効なスペースがないため、今回は360チャレンジ用のブレーキダクトを加工してフロントに取り付けました。RSD360モデナには、通常フロントにビッグローターキットを装着していますが、今回は純正のブレーキローターに戻してテストしました。ブレーキパッドは、プロジェクトミューのユーロレーシングです。
 参加した走行会は、20分間の走行を、それぞれ20分のインターバルをおいて3回というスケジュールでした。ブレーキになるべく負担をかけて走るように、クールダウンを入れずに20分間を全開で走りました。ブレーキパッドをスポーツタイプのものに交換すると、ブレーキペダルのストロークが短くなったように感じられ、最大に制動させるにはある程度の踏力が必要となります。
 1分4秒台半ばで周回し、約15周をまったく問題なく走りきってしまいました。単独での走行と、前にクルマがいるときではエアダクトに入る走行風量の違いから、若干のブレーキの効きが悪くなるのもわかりました。3回目の走行の途中で、タイヤの磨耗が影響してか、ブレーキバランスが崩れてターンインでの姿勢が乱れることがあったくらいでした。走行後のブレーキローターをみても、適正温度域内できれいに焼けた色をしていました。
 1本目のベストタイムは、1分3秒797、2本目1分3秒601、3本目1分3秒615とタイムも安定しているのは、ブレーキの安定性が貢献していると思います。


2005年12月31日
ツインリンクもてぎ スポーツ走行


車輌:RSD355チャレンジ
タイヤ:フロント アドバンA048 M 新品
     リア アドバンA048 M 新品
ドライバー:切替 たかき


2005年の走り納めを弊社のお客様も誘ってツインリンクもてぎで走ってきました。11月のエビスサーキット以来の走行になりましたので、オイル交換、ブレーキとクラッチのエア抜き、足廻りの点検などを行ない、セッティングはそのままでした。
 コースインして新品タイヤをゆっくりと温め、タイヤが一番グリップするあたりを見極めながらタイムアタックに入りますが、クリアラップをとれずに失敗してしまいました。ピットに戻り、タイヤのエア圧を確認しリアタイヤの空気圧を下げて、再度コースイン。これまでテストしてきて、ベストの空気圧は温間で4輪とも2.2キロプラスマイナス0.05キロで合わせています。1周アタックして2分10秒779。連続走行は、一気にタイヤを磨耗させてしまうので、またピットに戻り、空気圧チェックして、再度アタックをしました。そして、2分10秒505。これで、1本目の走行が終了しました。
 ベストタイムを更新しようと、今回リアウィングの角度を寝かしてきたのをもてぎ用に戻しました。2本目の走行が始まるときに、タイヤも完全に冷え切っていたので、コースインしてじっくりタイヤを温めていき、これまでと走り方を変えて集中してアタックを開始しました。1周目で2分10秒323(P−LAP計測)が出ました。同年1月に記録した2分11秒620からまた大幅にタイムを短縮することができました。そのあとは、もてぎの走行がまだ数回というお客様の前を走り、ライン取りをレクチャーさせていただきました。








2006年1月12日
ツインリンクもてぎ スポーツ走行

車輌:RSD360モデナ
タイヤ:フロント ブリジストンRE55S SR2 中古
     リア PIRELLI P-ZERO CORSA 中古
ドライバー:切替 優太、切替 たか


 今回の走行に合わせて、フロントのブレーキローターをビッグローターキットに戻し、ブレーキパッドをPFCへ変更しました。これまでコーナーの立ち上がりでアンダーステア傾向になってしまい思いのほかアクセルが開けられなかったのを改善するために、サスペンションのスプリングレートの変更を行ないました。またこのRSD360モデナにはアジャスタータイプのクワンタムレーシングダンパーを装着しているので、減衰力調整は、タイヤを外せばその場ですぐにできてしまいます。
 コースインしてみると、小さいコーナーでのハンドリングは改善されましたが、130Rなどの高速コーナーではまだフロントのグリップ感が薄いと感じました。ブレーキに関しては、これまでのプロジェクトミューよりも弱い踏力でも減速できるようになりました。
 リアの減衰力を1段硬くし、リアの沈み込みを抑える狙いで変更したのが良い方向へ向かい、高速コーナーでも安心してアクセルを踏めるようになりました。コーナーを抜けていく速度が速くなり、タイムも上がっていきますが、高い速度からのブレーキングが求められるようになり、自然とブレーキ踏力も強くなっていきました。やはり、ABSが介入すると、コーナー進入に備えての車体の姿勢をうまくつくることができなくなるため、ABSを利かせないでうまく減速してあげられるように意識しました。
 ウィングの角度は、通常一番寝かせてダウンフォースを少なくして使用していましたが、今回のペースアップに併せて、僅かにウィングを立てていくと、高速コーナーのラインが半車身内側を走れるようになり、恐怖心もずっとなくなりました。また、ブレーキングでのリアの安定が増しているのも感じました。試しに、多めに立たせても走ってみましたが、ある角度から先はタイヤのグリップが上がらずテールが流れてしまうことが分り、Sタイヤのグリップレベルよりもウィングの効果のほうが勝っていると言えるでしょう。
 減衰力の調整、車高、タイヤの空気圧、リアウィングの角度を色々変えながらベストなハンドリングを探ってきた結果、最後の走行時間の3周目に、2分8秒312(P−LAP計測)を記録しました。この日の走行1本目のベストタイムは、2分11秒458でしたので、セッティング調整で3秒も短縮することができました。360モデナは、エアロパーツとサスペンションのチューニングで素晴らしいハンドリングマシンに仕上がるのです。


2006年1月28日
富士スピードウェイ スポーツ走行


車輌:RSD360モデナ
タイヤ:フロント ブリジストンRE55S SR2 中古、新品
     リア PIRELLI P-ZERO CORSA 中古、ブリジストンRE55S SR2 新品
ドライバー:切替 たかき


 チャレンジ・ストラダーレのお客様を誘って走ってきました。前回の仕様のままで、リアタイヤをP−ZERO CORSAとRE55Sの2種類を持っていき、走りの違いを確認しました。
 まずは、P−ZERO CORSAからスタートしました。風の強い日でしたが、メインストレートではメーター読みで260km/hでした。もてぎで合わせたセッティングは、富士スピードウェイでも不満なくコーナーを切り抜けていきました。100Rなどの長くて大きいコーナーでは、フロントタイヤのしっかりしたグリップ力に対して、リアタイヤは大きいGがかかると少しずつ滑り始めるような感じで、しっかり踏ん張ってくれる安心感がないため、アクセル操作に一瞬の躊躇いが出てしまいました。
 次の走行に向けて、前後のタイヤを新品のRE55Sに履きかえました。リアタイヤの外径がやはり大幅に小さくなりました。コースインしてみると、やはり加速が鈍くなったような印象をまず受けました。コーナーに進入し、ロールが発生するにしたがって横方向へタイヤがグリップしているのを感じ取るときの、しっかりグリップしているという安心感がアップしました。リアタイヤのグリップが上がったために、フロントタイヤへの負担も少なくなり、前後ともタイヤの磨耗がきれいになりました。タイヤの変更だけで、約1秒2のタイム短縮になりました。
 RSDリアウィングを装着してサーキット走行を楽しんでいるチャレンジ・ストラダーレのお客様へ、リアウィングの角度が最大に立たせてあったのを寝かしてダウンフォースを小さく調整したところ、2分7秒台でコンスタントに走っていたのが、一気に3秒短縮し4秒台へ突入しました。ストレートの長い富士スピードウェイでは、最高速度を伸ばすための空力セッティングも大事になります。これまでテストしてきたデータを、お客様がサーキット走行されるときのアドバイスとして活かせるように今後も努めていきたいと思います。
 もう一台のチャレンジ・ストラダーレは、自宅ガレージから出発する際にチェックエンジンの警告灯が点灯したとのことで、今回の走行に備えて弊社メカニックがSD−2テスターを準備していたため即座に対応し、その後の30分間の走行を2本、無事に走りきることができました。

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